人身傷害保険と搭乗者傷害保険
みなさんこんにちは
今回は、自動車保険の補償の中で、皆様からよく「人身傷害保険」と「搭乗者傷害保険」の違いって何なの?というご質問を頂くことがあります。
まず「人身傷害保険」とは
・ご契約の車、または他の車に搭乗中や歩行中などの自動車事故で死傷した場合に、保険金をお支払いする補償です。事故の際の過失割合に関わらず、人身傷害保険の基準で計算した保険金をお支払いすることができます。
次に「搭乗者傷害保険」とは
・ご契約の車に搭乗中の全員を対象に、死亡・後遺障害・医療保険金が支払われる保険です。
過失割合の影響で支払われる保険金額が変動することはありません。
これだけ聞くと、ほとんど違いが無いように聞こえますが大きく異なる点があります。
それは
①保険金の支払われるタイミングが違う
→人身傷害保険では、自動車事故で死傷してしまった際に、示談交渉を待たずに総損害額が支払われる。
→搭乗者傷害保険は、医師の診断による入院および通院の合計日数が、5日以上を経過した時点で
定額の損害額が支払われる。
②支払われる金額の仕組みに違いがある
→人身傷害保険は、保険金額は3000万円~1億円、もしくは無制限で金額を設定することが出来る。
またこれらの損害額には、通院費や休業損害、葬祭費用などの費用も含まれます。
→搭乗者傷害保険は、あらかじめ決められている部位や症状に応じて、定額の金額が支払われます。
たとえば、頸部の骨折または脱臼の場合は60万円、頭部の神経・筋または腱の損傷・断裂の場合は110万円です。
同一事故により複数部位に症状が現れた場合は、症状のなかでもっとも高い金額をもとにして支払われます。
また人身傷害保険の補償対象となる通院費や休業損害、葬祭費用などに関しては、こちらの保険には含まれません。
どちらの補償も一長一短であり、両者の特徴を理解し、自分に合った最適な選択をした方がよさそうですね。